
この記事では、キャンプで失敗しない「炭の火起こし」を紹介します。
キャンプでBBQや料理を楽しむときには、炭を使うことが多いです。
遠赤外線の効果で食材を美味しく焼いてくれるので、キャンプ料理には欠かせません。
そんな炭ですが、火起こしに苦戦した経験がある人はとても多いです。

今回は「炭の火起こしに不安がある。失敗しないやり方を知りたい」という方へ
- 失敗する原因
- 4STEPで分かる炭の火起こし
- 炭の火起こし手助けになる道具たち
これらを紹介していきます。

目次(クリックでジャンプ)
炭の火おこしに失敗する原因

炭の火起こしで、失敗や苦戦した経験がある人は多いのではないでしょうか?
それは「炭の火起こしで重要な3つの要素」が足りていないからです。
それは次の3つです。
- 着火剤などの燃料
- 火を燃えらがらせる酸素
- 炭に着火させるための温度
炭は薪などの木材に比べて、火がつきにくいのでコツを掴む必要があります。
特に初心者のうちは燃料不足と空気の通り道が少ないことが原因で、失敗することが多いので注意が必要です。
また、炭を起こすときには料理目的のことが多いと思います。
炭に火を起こすのには時間がかかるので、料理やバーベキューの30〜40分前には火起こしを始めたいところです。
特にキャンプを始めたばかりで火起こしにまだ不安がある方は、もっとゆとりを持って火おこしの準備を始める方がいいでしょう。

ゆとりを持って、火おこしのコツを掴んでいこうね!
炭の種類で火おこしの難易度が決まる

キャンプでの野外料理に欠かせない炭ですが、一般的に使われているのは次の4種類です。
それぞれの特徴を簡単にまとめておきます。
炭の種類 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
火付きの良さ | とても良い | 早い | 早い | 遅い | とても遅い |
火持ちの長さ | 短い | 短い | 長い | とても長い | とても長い |
火力の強さ | 弱め | 弱め | 強い | とても強い | とても強い |
価格帯 | 安い | とても安い | 少し高い | 安い | 高い |
特徴 | 着火剤タイプがある | 爆ぜやすい | 安定した性能 | 灰の量が多い | 備長炭のこと |
初心者の方で何の炭を選んだらいいのか分からない方にオススメは「黒炭」。
火持ちも良く火力も十分にあるのでキャンプで料理をするのに使い勝手がいいですし、黒炭ならこれから紹介する火起こしの方法なら、ほぼ失敗はありません。

初心者に1番オススメだよ!
チェックポイント
高級な備長炭(白炭)は初心者には難しい。
火持ちの長さ・火力ともに最高品質ですが、圧倒的に着火難易度が高いです。
初心者が、キャンプに持っていく炭としては向いていません。
炭の種類について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事で深く解説しています。
炭の火おこしで準備するもの

炭の火起こしで準備するものは基本的に次の4つ。
- 炭
- 着火剤
- ライター
- 火ばさみ
炭の火起こしの時には、着火剤を使用するようにしましょう。
炭の火起こしを失敗してしまうと、キャンプの予定が大幅に狂ってしまうので特に初心者こそ着火剤を使うべきです。
着火剤には、固形タイプとゼリータイプがありますが、初心者が安全に使用するなら扱いやすい「固形タイプ」がオススメ。
基本的に火をつけてから追加投入すると危険なので、着火剤は火をつける前に置くようにしましょう。

炭の火おこし手順「簡単4STEP」

薪とは違って、炭の火起こしにはコツが必要です。
簡単にできる4STEPで紹介していきます。
- 着火剤を置く
- 炭を煙突のように積み上げる
- 着火剤に火をつける
- 炭に火がつくまで放置

①着火剤を置く

着火剤を焚火台やBBQグリルの真ん中におきます。
固形タイプの着火剤は、そのまま置いてしまって大丈夫です。
ゼリータイプの場合には、土台となる炭を1つ・2つ置いてその上に着火剤を塗ると良いですよ。
火をつけた後の着火剤の追加投入は危ないことがあるので、足りなくならないように少し多めに使うくらいで良いと思います。
②炭を煙突のように積み上げる

炭を写真のように煙突のように積み上げていきます。
ポイントとしては、空気の通り道ができるように置いていくこと。
炭の多くは形が整っていないので綺麗に並べるのは難しいと思いますが、意識するだけで全然違うので気を付けてみてください。
空気が通るようにしないと、火が強くなっていかないので炭を置きすぎて空間がないような状態にはならないようにしましょう。
チェックポイント
炭は煙突のように積んでいき、空気の通り道をつくる。
③着火剤に火をつける

ライターで着火剤に火をつけましょう。
炭が邪魔で火がつけれない場合には、炭を一旦どけて点火をした後に元に戻します。
④炭に火がつくまで放置

着火剤が燃えて炭に火が当たっている状態になったら、しばらく何もせず放置しておきましょう。
ここでは、下手に触らない方が火起こしは成功しやすいです。
炭の内側に火がついて白っぽく焼けてくると、その面の火起こしは成功していますので、少し崩しながら裏側も焼いていきましょう。
全体が白く焼けたら準備は完了です。
チェックポイント
炭は焼けるまで下手に触らないこと!
火起こしの手助けになる道具達

炭の火起こしの基本は先ほどの手順ですれば大丈夫です。
次は、もっと「簡単・安全」に火起こしをしたいという方に紹介したい道具があります。
安全な高火力が手に入る「スライドガストーチ」
私も愛用しているSOTOの「スライドガストーチ」は安全で高火力なコンパクトバーナーです。
ライターの代わりに使っているのですが、
- 火口が伸びるので安全
- 炎の温度が1300℃と風に強い
- 燃料が充填式でコスパがいい
このように、キャンプでの使用にぴったりな特徴があります。
火口が伸びる構造になっているので、火をつけたい場所が奥の場合でも届きますし、安全に使用できるのでとても良い道具です。
「チャコールスターター」があるとさらに簡単
チャコールスターターと呼ばれる炭起こし器があれば、さらに簡単に炭を起こすことができます。

チャコールスターターは、構造的に空気が入りやすく下から上に向けて上昇気流が発生する造りになっています。
炭の火おこしに不安があるなら、準備しておいて損はない道具です。
- チャコスタの中に炭を入れておく
- 焚火台の上に着火剤を乗せて火をつける
- チャコスタを着火剤の上に置く
- 火がつくまで放置
基本的な火の付け方は同じです。
ポイントとしては、チャコスタの中に空気の流れができるように、炭をギチギチに詰めすぎないことです。
チェックポイント
チャコスタの持ち手は熱くなるので、グローブを必ず準備
安全のためにグローブも欲しい
火を扱う時には、安全のためにグローブ(手袋)を準備してほしい。
焚火台やチャコスタは高温になりやすいので、火傷の危険は多少なりとも出てきます。
そのためにも、手を保護してくれるグローブがあると便利です。

炭の火起こしはコツを掴めば簡単

この記事では、キャンプで失敗しない「炭の火起こし」について書きました。
キャンプで炭の火起こしを早くことができれば、その分ゆっくりとBBQや料理を楽しむことができるのでしっかりとマスターしておきましょう。
- 着火剤を置く
- 炭を煙突のように積み上げる
- 着火剤に火をつける
- 炭に火がつくまで放置
炭に火を起こすのには時間がかかるので、料理やバーベキューの30〜40分前には火起こしを始めておくといいでしょう。

また、BBQを楽しむ予定の方はスーパーの肉ではなく、肉専門の通販サイト「ミートガイ」で美味しく・珍しいお肉を食べてみるのはいかがでしょうか?
ミートガイについては次の記事で紹介しています。